ブログトップ

晋作の新作

住宅の構造について

お客様から良く聞かれるのは
オタクの会社の構造って大丈夫なんですか?

と言う質問が結構多いです
オイラが支援してる会社のHPにも構造の事はほとんどうたってないですし
まぁ、その質問は当然と言えば当然な気がします

でも、よくよく考えてみると
当然なのかなぁ?と思ったりもします

家を買おうと思い立った時の行動の仕方は人それぞれだと思いますが
多くの人は住宅展示場に行くとか、大手ハウスメーカーのHPを見ると思うのです
大手ハウスメーカーさんの営業マンの多くは構造がすごく大事で
うちの会社はすごく頑丈に作ってあるけど
一般の木造住宅ってのは阪神大震災でほとんど倒壊してますよ
的な事を仰ってるそうです

それを聞いたお客様が、私の会社に来て質問するので
「オタクの構造は大丈夫ですか?」
から始まります。

そして、多くの工務店はその弱点を克服しようと
色んな構造系のFCに加入したり
逆に、法隆寺は木造なんだぜとのたまわったりするのです

そして、そんな事言う工務店を見てハウスメーカーは
まんまと罠にはまったとほくそ笑むんです。

気持ちは解るが、法隆寺と一般木造の住宅はまるで違います
木を使ってるという共通点があるだけで
他は似て非なるものです
オイラと小栗旬くらいの違いがあります


法隆寺にはまだ行った事がないので、よく解りませんけど
多くの古くからある木造の寺社仏閣は、そもそも構造が違います
使ってる材質も違えば、材木の量も違うので
出来上がるコストもまるで違います
しかもしっかり、メンテナンスを行い
定期的に補強や補修をしているので
法隆寺などの昔からある物件を一般木造住宅と比較して
木造は強いんだぜってのはナンセンスだと思う

そして、ハウスメーカーに構造部分の弱点を攻められるのがいやで
構造に特化したFCに加盟して、高い加盟金とロイヤリティを払って
構造の強い家を作る会社もありますが
結果、価格が高額になってしまい、受注が出来なくなってしまってる会社も多々あります

ところで、ココで二つのことを考えてみたいのですけど
1つは何故大手ハウスメーカーは構造が第一とうたうのか?と言う点と
もう1つはお客さまの不安は何なのか?と言う点です

まずは、お客様が不安に感じる部分って何処なのか?
と言う点です。
まず大前提として、安全性が第一ですよね
阪神大震災程度の地震で倒壊するような、家では困ります

いま耐震等級と言うものがあります
その等級1というのが建築基準法と同等とされており
耐震等級1と言うのは阪神大震災程度の地震では倒壊しないものとされてます
今日本で建てられる新築の家は、ハウスメーカーが建てようと工務店が建てようと
鉄骨だろうと木造だろうと倒壊しないものが大前提になってるので
逆に倒壊の恐れは無いんです。

そして耐震等級が2になると、学校、病院等の避難所レベルと言われており
当然木造でも容易にこのレベルに上げられます。

まずこのことを、一般のお客様は知ってるのだろうか?
知っててまだ不安があるとすればそれは何なんだろうか?
と考えると、手抜き工事がまだ心配なのかもしれません。

それはそれで、今の住宅は瑕疵担保責任履行法ってのがあり
10年間はなんだかんだで保証されてます
10年住んで欠陥の出ない欠陥住宅ってのはなかなか無いし
その補償を受けるための検査もありますので
欠陥住宅も作るのが難しい時代だと思ってます

欠陥住宅が作れず、地震で倒壊しないでは満足できないのだとすれば
まだ手がある
それは制震装置や耐震装置の設置なども木造でお金をかければいくらでも出来る
つーか、金さえかければ、阪神大震災程度の地震で無傷で済む家は作れる
そしてそれはお客様の予算の中で選ぶ事ができる

そもそも、構造材で差別化するのっておいらはナンセンスだと思ってます
施工のレベルやプランや素材の使い方などの工夫の仕方でも建物の強度は変化します
お客様の一番の目的が強度の強い家で他の予算や間取りなんてどうでも良いというなら
すごく簡単に強い家は作れる
平屋で屋根材を軽くして、窓を少なくすれば解決する

もっと言うなら
段ボール箱を空き地に置いておけば、どんな大震災が起こったって
そのダンボールは無傷です
そのダンボールの構造に近づければ良いだけの話です
でもダンボールの家になんて住めない
つまり、家の強度は大切だけど、家の強度が全てではないという事です

なのに、ハウスメーカーはあえて強度で差別化を図るのは何故だろう?

つーかそもそも、差別化とは何だろう?

差別化というのは、競合他社と比べて自社が優れている点ですよね

建築を知らない素人の客をその気にさせるには
不安を煽る恐怖営業で、構造に金かけないと、命に関わりますよと言うだけで
多くの競合他社の中から、とりあえず工務店が離脱するからでは無いだろうか?

って事はつまり
お客様のために必要だから、構造が大事でっせって言ってるんではなくて
工務店を同じ土俵から退場いただくために、構造を強化してると言える

同じ価格帯ならば、構造が強いに超した事は無いけど
当然ハウスメーカーのほうが高額なので、
そもそもかける必要の無い過剰な構造の補強をして
一般工務店との差別化を図ってるのではないだろうか?とか思っちゃったりする


つまり、お客様の意図してない所にお金をかけている理由は
自社の売上を伸ばす為じゃないの?って思ってしまう

もう一つ理由がある
家つくりのおいて、大切な事は沢山あると思う
その沢山あるものを二つのカテゴリーに分けると
ソフトの部分とハードの部分に分けられると思う

そのソフトの部分とは
プランニングやデザイン、ファイナンシャルなどの
お客様に伝えるのが難しい部分なのに対して
ハードの部分は
構造や設備など、説明が簡単で伝わりやすく
お金をかければどうにでもなる部分に分かれると言える



世の中には優秀な人もいるが、2:8の法則と言われるように
そうでも無い人が8割いる
住宅会社の営業マンなど見てるとまさにその通りで
ツールが無くても売ってこれる人もいれば
ツールがあっても売れない人もいる
年間100棟以上家を売ろうと思ったら
優秀な営業マンを5人集めれば何とかなるけど
そんな優秀なのばかり集まらないので、色んな営業マンを10人以上集めなきゃいけない
そんないろんな人たちに家を売らそうとおもうと
仕組みは簡単にしないと上手い事売ってこない

バカな営業マンはソフトでの差別化が出来ない
なので仕方なくハードで差別化するしかない
ハードで差別化して、耳障りの良いキャッチコピーで
人当たりの良い俳優を使って、莫大な広告費をかけて宣伝すれば
家は売れてた

結局は家を売るためのシステムに乗っけられてただけだろう
バレンタインチョコと同じ手法で家も売れるんです

そんな事に気がつかずに、ハウスメーカーに負けじと
構造強化をしたら、資本で敵わないハウスメーカーに工務店が敵うはずが無い
結果ハウスメーカーが一人がちしていました

でもインターネットの普及によって
色んな情報がお客様にも工務店にも流れるようになった
バレンタインのチョコの場合はお菓子会社に踊らされてても
踊らされてる本人たちが楽しいので、そのままのっとけとなるが

住宅の場合はそうはいかない
構造にお金かければ良いってもんじゃないのねって事に
お客様も工務店も気がつき始めて
倒壊しないことが前提で、もっと大事なところにもお金をかけようよって事になってきた

世の中、正しい事をしていれば必ず儲かるという事なんて無い
売るための努力もしなきゃいけないのは良くわかる
でも、甘いと思いつつも正しい事だけをしてキチンと儲けたいと言う思いがある
ぼろ儲けしなくても良いから
会社が安心して運営できて、社員の生活が守れる範囲で
良い家つくりをしてる会社であると世間に認められ
世間の人たちから必要とされる会社になれればそれが理想だと思う

ちと、ハウスメーカー相手に毒づいちゃいましたが
ハウスメーカーが優れてる部分も沢山有るし
適当な工務店の方が断然多いのは事実なので
ハウスメーカーより工務店が優れてるって話じゃないです
[PR]
トラックバックURL : https://souldout.exblog.jp/tb/13445955
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by souldoutsouldout | 2010-06-12 16:05 | 日常のネタ | Trackback | Comments(0)